2011年1月24日月曜日

散歩の休憩

その子が私と一緒に生活し始めて、早くも1週間が過ぎた。
相変わらずその子は、私を「パパ」と呼んでいる。 まだ違和感を感じる。
まあ、良い気もしなければ、悪い気もしないのだが・・・。


今日は朝だけでなく、夕方も散歩に出かけた、甲羅にその子をおぶって。
夕日が綺麗だったから、という訳ではない。むしろ夕日の周り以外は、ほとんど曇っていた。
ただ何となく、である・・・。

少し歩いた後、波打ち際に腰掛けた。
座った隣の砂を掘り、波の水をそこに入れた。その子を入れる為である。
「ゆうやけのときのみずって、すこしつめたいね・・・。おひるにもおよいだから、よくわかるよ。」

「おいおい・・・、俺が木の実を採りに行ってた時、また勝手に海に行ったのかい? 海には俺達の種族を襲うポケモンだっているんだから、あまり独りでに出ない方がいいぞ・・・。」

「うみにはちょっとしかはいってないよ。 それにほかのポケモンとはなかよくしてるし・・・。」
・・・・・

いつも通り、こういった何気ない会話で散歩の休憩が始まる。
私がひねくれているからか、話が噛み合わない事もしばしばだが、
今までの、1人だけの散歩よりかはよっぽど心にめりはりがある。

疲れるのはこの後の会話だった。

「ねえねえ、『いいこと』をするにはどうしたらいいのかな?」

この子の質問攻めが始まる。
生まれたばかりだから、色々な事を知りたがるのは当たり前なのであろうが、この子の場合は違う。
小難しげな事ばかり尋ねてくる。
それだから、ちゃんとした受け答えをするのは大変だ。答えるのに2分半ほどかかる事もある・・・。

「『良い事』っていうのは、皆がそれぞれ持っている良心が決めるんだ。
良心は自分にとって利益のある道を見出させる物、つまり自分の人生を『導いてくれる物』だ。
だから良心はポケモンそれぞれで違う。 あるポケモンが良い、と信じている事が、他のポケモンから見れば悪い事だと思う事がある。
出来るだけ多くのポケモンに良い、と思ってもらえる事を行うには、
その事を行ってきた、昔のポケモンを知り、そこから学ぶ事、つまり良心を育てる事をしなければならない。
でも身近なポケモンたちの事を知る事だって必要なんだ。
その時その時の周りのポケモン達にとって『良い事』を行っていけば、自然と、良い方向に向かう事ができる、と俺は思うよ。」

いつもこうやって、思い浮かんだ事をただ言い並べるだけである・・・。

「ふーん・・・、なんだかよくわからないけど、ともだちに、ともだちのすきなことをすればいいんだね!」

「ま、まあそうだな・・・。」

話の主旨を解ってくれる訳ではないのだが、言いたい事は解っているように見える。
このような会話をこれからも続けていく内に、この子は私に似てくるのだろうか・・・?


ふと気付いたら、夕日が半球の形をしていた。
海の水もさっきより冷たくなっていた。
その子を抱え、帰路に着いた・・・。

1 件のコメント:

  1. こんにちは^^ストームです!
    2話来ましたね~
    僕にとっては、難しい内容ですけど、pokemonandtrain9さんもエッセイを見ると元気がでます!!
    これからもがんばってください^^

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